3月13日、東京・航空会館で開催された「本当にそれで解決するの? 生活保護の医療費(一部)自己負担問題を考える」集会の全記録がUSTで流されていたのでリンクを張っておきます。

この集会、とても行きたかったのですがいけなかったのでこうして全て見られるのはうれしいです。

【主催】人間らしい労働と生活を求める連絡会議

 3月10日(土)に「血縁に基づかない新たな住まい方を考える」というシンポジウムに参加してきました。

単身世帯の割合は全体の約3割となっていて、20~30代の若者だけでなく、高齢女
性の単身での暮らしも増えてきています。今は家族で暮らしている方も、この先
ずっとそうであるかは誰にもわかりません。

地域の中に一人暮らしの高齢者ばかり…ということになっていったら、震災が起
こった時などまったく対応できなくなってしまいます。

孤独死も一人で暮らす私にとっては本当に他人事ではありません。

「他人と暮らす」ということを地域の中でも考える時期に来ているのだと思いま
す。プライバシーを確保しつつ、他人の息遣いやちょっとした助け合いができる
ような住まい方。それは地域の中の自助・共助を伸ばしていく可能性があります。

そのためには「建物」というハードの面での課題や法律なども整備していく必要
があると思います。

全国の空き家率は13%ですが、そのうち二部屋以上開いている空き家は全体の85%
とのこと。だとしたら、空き家を活用したシェアハウスを進めていくことはでき
るはず。

その際に課題になるのはどんなことなのか、もう少し勉強してみたいと考えてい
ます。講師には千葉大学の方もいらっしゃり、稲毛区でのルームシェアの実践な
どもされているので、それを見学に行ったりお話を伺ったりしてみたいと思いま
した。

昨日、湯浅誠さんが内閣府を辞任されたそうです。
その報告の文章が、今の社会の現状や課題を端的に表しています。
長文ですが、私自身にとっても備忘録としてリンクを張っておきます。
http://yuasamakoto.blogspot.com/2012/03/blog-post_07.html?m=0

最後のほうで社会運動の立ち位置についても触れられていて、活動家の卵である自分としては参考にしたいと思います。

ところで今日は国際女性デーですね。
女性も含め、これまで社会で排除されてきた人たちの力をどのように社会で包摂し、生かしていくか、真剣に考えないとこの社会自体がもう持たないと私は思っています。


3月3日(土)に生活クラブ版 地域福祉活動計画報告会に参加してきました。

社会福祉法人市原市社会福祉協議会事務局長の平野修夫さんの基調講演と、生活
クラブの取り組みが紹介されました。

地域福祉計画が今までどうもしっくり来ていなかった私にとって、平野さんのお話はとてもわかりやすくて面白かったです。

簡単に内容を紹介します。
:::::::::
これまで福祉の受け手として高齢者や障害者が想定されていたけど、今は30代40
代の働き盛りの人が失業等で福祉の受け手になっている。

介護保険では受けられないサポートのニーズや孤独死の問題等これまでの福祉で
は解決できない問題が出てきた。

そこで、地域住民自身が自分たちにとって必要な福祉を作り出していこう、福祉
の担い手になっていこうというのが地域福祉計画。
市町村はその環境づくりをしていくのが役目。

地域住民が地域で自立生活が可能になるような社会生活上の在り方=ソーシャル
サポートネットワークの構築をしていこう、ということ。

行政が持っている地域福祉計画をまずは知り、そのうえで自分たちで自分たちに
必要な地域福祉計画を作ることによって、政策提案につなげていく。

福祉というのは、人を幸せにするもので、それぞれの人にとって幸せは違う。
だからそれぞれが声をあげなくてはわからないもの。
住民自身が声をあげていくことが大事、というお話でした。
:::::::::::

私的には、働く世代は地域からも福祉からも排除されていると感じていたので
だからこそ必要な福祉を自分たちで作っていく必要があるんだなと思いました。
今、自分がやっている「居場所づくり」の活動などを生かしていける可能性を感じ
ました

 今日は子どもたちに絵本の読みきかせをさせていただいたり、一緒にものづくりをしたりする「みちくさ文庫」を開きました。

そこでいらした保護者の方から千葉市版の「学校における食物アレルギー対応の手引き」ができたと情報を頂いたので、こちらでも紹介しておきます。
PDFでみられます。


千葉市教育委員会の保健体育課のページに載っています。
これからまた出かけなくてはいけないので取り急ぎ情報だけUP


読んだ本の紹介などもしていいこうかなとおもいます。
斜め読みなのでご容赦を。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━― … ‥・★☆
★┓
 ┃「弱者の居場所がない社会 貧困・格差と社会的包摂」阿部 彩    ┃
 ┃(講談社現代新書) http://p.tl/h1SH                      ┃
 ┗★☆★・・‥…―━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★【一言紹介】―━―…‥・・‥…―━―…‥・・‥…―━━━―…‥・★★
「社会的排除」「社会的包摂」が感覚的にピンとこない方にもおすすめな入門書。
具体的な例が記載されているのでわかりやすく、あっという間に読めます。格差
を放置することが社会にとってどんな作用をもたらすか、参考になるデータも載っ
ており、3.11後の復興のあり方についても言及しています。


★【 要約 】―━―…‥・・‥…―━―…‥・・‥…―━━━―…‥・★★
「貧困」という概念だけでは表せない「社会的排除」とそれに対しての「社会的
包摂」について具体例を出しながら丁寧に議論していきます。

「貧困」=金銭的・物品的資源が不足している状況を示したものであるのに対し
「社会的排除」=資源の不足そのものだけを問題するのではなく、その資源の不
足をきっかけに、社会における仕組み(たとえば社会保険や町内会等)から脱落
し、人間関係が希薄になり、社会の一員としての存在価値を奪われていくことや、
その過程を問題視します。

そして
「社会的包摂」=人が他者とつながり、お互いの存在を認め、そこにいるのが当
然と認められること。その人がその存在価値を発揮できることと捉えます。


これまでの社会保障の問題点は、貧困の解決を貧困者自身に求めている点であり、
彼らの生活困難は、そもそも彼らが社会的に貢献できるような労働市場の条件整
備ができていないから。

改善すべきは労働市場であり社会であるという視点が抜けていることにある(つ
まり社会的包摂の視点がないことが問題)。

その発想の転換の参考になるのが「障害学の社会モデル」であり、社会の「ユニ
バーサルデザイン化」が必要だと議論しています。


★【 感想 】―━―…‥・・‥…―━―…‥・・‥…―━━━―…‥・★★

私はいつも若者への「就労支援」に対して違和感を感じていたのですが、この本
ではその違和感がしっかり指摘されていて、読んでスッキリしました。

若者関連で報道されがちなのは「ニート、働くのを嫌がる若者」という批判の視
点と「就職氷河期等社会の影響によって就職できない、結婚できない」という憐
みの対象としての若者像です。わたしはどちらも本質をとらえていないと思って
います。

もちろん「就職したくてもできない」という報道のほうが、社会的に受け入れや
すいのはよくわかります。
しかし、単に「できない」ということではなく、この「社会」や「労働市場」に「NO!」と思っているんだということをしっかり捉えてほしいと私は感じています。

わたしたちは、誰もが100%企業戦士になれるわけではないし、そうなることを望
んではいません。

わたしたちの「働きたい」という思いは「自立したい、人の役に立ちたい、社会
での居場所を得たい」ということであるのに対し、企業側が求めるのは「企業に
軸足を置いて働いてくれる人」です。「会社で働く以上そうあるべき」という考
えが社会の中にもあるのではないでしょうか。
しかし必要なのは人々を企業戦士にする施策をするのではなく、その人のライフ
スタイル等に応じた働き方ができる社会をつくっていくことです。

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