昨日は家族が入院している盛岡へ行ってきました。

実はわたし、岩手出身といっても岩手県最南端一関市なので、東北の都市で言うと、同じ岩手の中心都市盛岡市よりも、宮城県の仙台市の方が身近でした。
歴史的にも、一関市は伊達氏の分家の藩がおさめていたこともあって、やっぱ盛岡よりも仙台寄りな感じがしていました。

そんなわけで、今回せっかく盛岡に行くのだから、いろいろ盛岡のこと知りたい!
なにか名物を食べたり町を歩いてみようと決めていました。

手術中の待ち時間が少しあったので、あいにく大雨でしたがひとりで町歩き。
(一緒に行った家族も誘ったのですが雨で歩くのは嫌だといわれた(笑))

まずは盛岡県庁のとなりにある「公会堂」へ。
ここの地下においしいフランス料理風レストラン「多賀」(新渡戸稲造も来ていたそうな。)があるというので下見を兼ねて立ち寄ってみたのだけど、公会堂という建物自体が古くて素敵な建築でした。
設計者の方は日比谷公会堂や早稲田大学の大熊講堂の設計をされた佐藤功一博士。

ここはもともと、皇太子だった昭和天皇の結婚祝いで大正12年にこの公会堂の建設が県議会で決議されたもの。
建設当時は県議会議事堂、大ホール、西洋料理店(これが上記下見に来た「多賀」というお店)、皇族等の宿泊所という4つの用途が整備され、県民の社交場や文化施設としての役目も担っていました。
大正14年には普通選挙法が制定されて、それまで納税額による制限選挙だったのが満25歳以上の全ての男子に選挙権が拡大されたこともあり、「県民の社交場」という機能は当時とても求められていたものだったようです。

今は県議会は別の場所ですが、県民の交流や文化施設としての役目は果たしているようで、この日も「宮沢賢治の愛した大正盛岡情景」という絵画展が開催されてました。入場無料。(同時開催で宮沢賢治とウィリアム・モリスの関係についてのお話もあったのだけどそっちは時間の関係で聞けなくて残念〜)

公会堂の玄関に入ったとき、上記絵画展の宣伝のポスターの絵が素敵で引き込まれ、思わず見に行ったのですが、盛岡の大正時代の町並みが幻想的に描かれていて、当時の写真なども展示されており、盛岡の歴史の面白さが魅力的に伝わる素敵な絵画展でした。

画家の田原 田鶴子さんもいらっしゃって色々お話もできて楽しかったです。
田原さんはずっと宮沢賢治の作品の絵を描かれていらっしゃるそうで、絵本も素敵でした。

実は、今回たまたまふらりと入ったのですが、田原さんの作品を以前他の方から絵葉書で頂いたことがあって、その絵も飾られていたのでびっくりしました。それまではその絵をどなたが描いたのかも知らなかったのですが、偶然のきっかけで作者の方とお会いすることが出来ました。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の鳥捕りを描いたシーンの絵だったのですが、とっても素敵なんです。

田原さんから近くにあるおいしい盛岡発祥「じゃじゃ麺」のお店の情報を伺い、さっそく場所の確認をしにお散歩再開。
公会堂真向かいにある鳥居の先にあるお店です。
鳥居の先の店が並ぶ通りがまた素敵。更に進むと岩手公園があるのだけど時間がなくてそこまではいけませんでした。
でも今度は是非行きたい!

ご紹介いただいたのは「白龍(パイロン)」というお店でじゃじゃ麺の元祖のお店。
関東のほうで食べるじゃじゃ麺は甘めの印象ですが、本格なじゃじゃ麺は味噌に色々入っていて甘くなくておいしいのだそうです。
場所を確認し、夕飯は家族を誘ってここに来ようときめ、病院に戻りました。

手術は成功したのですが、しばらくは予断が許さない状態。帰省中にもう一度病院に行く予定です。

さて、手術や説明が終わった頃にはすっかり夕方で、白龍に家族といっしょに行ったのですが、ちょうど満席で数分待ち。
ところが、うちのせっかちな家族、待つのは嫌だとか店内が暑いといって他の空いている店に入ってしまいました(涙)
そんなわけで、わたしだけ白龍のじゃじゃ麺を頂いたのですが、うん!うまい!!
これは癖になる味です。待ってて良かった!

じゃじゃ麺は平たいうどんみたいな麺にきゅうりとからじょっぱい味噌が載っているのですが、この味噌がうま〜い!
しっかり味噌を麺全体に絡めていただきます。
そうすると見た目はちょっと良くないのですが(笑)、味はうまい。
好みで更に味噌を足したり、ニンニクやラー油を足します。わたしは味噌・にんにく・ラー油を足してガッツリな味で食べました。最後にテーブルに上にある生卵をを器にほぐして「ちーたんお願いします」というと麺の茹で汁、ねぎ、味噌を加えてスープにしてくれます。これもあっさり味でおいしかったです。

他の店に行ってしまった母に「そっちはどうだった?」と聞いたら「おいしくなかった」と残念そうにしていたので、もう少し待てばおいしいじゃじゃ麺食べれたのにーと思わず思ってしまいました。

それはともかく、盛岡のまちの文化や歴史がとっても面白いことを知ったので、ぜひ町の探索をゆっくりしてみたいです。駅から10~20分ごとに「でんでんむし」という100円の循環バスも走っているので、歩くのが辛い方はバスで色々めぐることも出来ます。
1日フリー乗車券は300円でお得。石川啄木新婚の家とかもあったし。
循環バス、あらためて良いなぁと思いました。
 

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